teke teke my life お出かけ編

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国土交通省主催の羽田空港見学会に行ってきたぜ

羽田空港の見学会に行ってきたレポートです。

いわゆる住民説明会の位置づけなのですが、国土交通省のホームページで夏ごろに募集があり、申し込みを経て4時間の見学ができる内容です。

見学の概要

概要

国土交通省が主催している羽田新飛行ルート住民向けの見学会です。位置づけとしては、「新飛行ルートで迷惑をかけるけど、重要な交通の要所だし、安全第一でやっているのでご理解をお願いします!」というものですね。

そもそも、こういうイベントに来る人はそのあたりの理解がある人なような気はしますが、さらに好感を持ってもらう分には有効なので、良いのではないでしょうか。

対象は幅広く23区内の羽田空港側の住民であれば基本的に申し込みが可能なようです。区ごとに設定された枠があるため、抽選に当選すれば見学ができます。

内容としては、以下の3本立てになっており、通常できないことが盛り沢山で非常に良かったですね。

  • 羽田空港の滑走路から発着陸を見る体験
  • JALスカイミュージアムの見学、航空機整備見学
  • 管制塔内の展望台見学

時間と集合場所について

開始時間は13時からで、集合場所は羽田空港の管理事務所です。管理事務所の場所は第一ターミナル(JAL側)の奥側に位置し、駐車場としてはP2が最も近い場所になります。

赤で囲った場所が集合する建物。普段は行かないエリアでちょっと遠い。

駐車場から集合場所までは、大人の足でも10分近くかかってしまうため、子連れであれば20分くらいは見ておくのが望ましいですし、電車の場合は25分程度の余裕を見ておくと安心です。

迷うことはまずないルートではあるものの、普段行かないエリアではあるので、通常の羽田空港へのスケジュールよりも余裕を持って出発した方が望ましいですね。

まあ、羽田空港内では時間をつぶすことが簡単なので、早めに到着することが一番良いのではないかと思います。

立ち入り禁止のエリアに入っていくことになる。

見学コースの感想

滑走路からの見学

最初はバスに乗って羽田空港の制限区域に入り、滑走路から発着陸を見学します。

飛行機の発着時間帯によって見学内容は異なるかもしれませんが、当日は羽田空港の奥にある新しい滑走路(D滑走路)での発着陸の様子を見ることができました。着陸も発進も間近で見られるため、非常に良かったですね。

どの航空会社の機体が見られるかは運次第。

城南島海浜公園など近隣エリアでも航空機を近くで見ることはできますが、やはり滑走路からの見学は格別で、非常に良い体験でしたわ。

また、発進する航空機に飛行機のパイロットが手を振り返してくれることがあり、子どもたちも大変喜んでいましたね。

尚、滑走路見学の際は風が強く、中々に寒いため、季節によってはしっかり防寒対策をしていくことが望ましいです。

各社の整備場を眺められたり、バス移動中にも楽しみが多い

JALスカイミュージアムと航空機整備場の見学

発着陸の見学が終了したら、制限区域外のJALスカイミュージアムの見学と航空機整備の見学です。

JALミュージアムはJALメンテナンスセンターの中にある。

短い時間ですが、整備場の見学の前にJALスカイミュージアムを見学することができます(15分程度)。
各業務の解説のほか、JALの歴史にも触れることができるため、見どころは非常に多く、15分ほどではとても見終わらない感じです。

これはまた時間をかけられるときに来てみたいですね…。(大人気で予約が取れなさそうな空気がありましたが)

各業務の解説も詳しくされており、現代風に整えられたミュージアムで素晴らしい

JALミュージアムの見学後、本格的な飛行機整備の見学に進みます。

整備場内は自由に歩くことはできませんが、かなり奥まで案内され、整備の様子を間近に見ることができます。

上から見た後、正面からの様子も案内してくれる。翼の下には入れないが、間近で飛行機をしっかり観察できる

また、案内を担当するのはJALの元添乗員の方や航空に関する知識を持った方々のようで、解説は非常に詳しく、興味深い内容でした。また、最近は女性整備士の方も増えているとか、付帯情報も色々と教えてもらいました。

ここでは写真撮影も可能で、航空機の見分け方や整備のポイントなども詳細に説明してくれたので、大変良い体験でしたね。

このジャンボ機模型はJAL整備士有志が作成したラジコンだとか。そりゃそれぐらい出来るよなぁ…

管制塔の見学

最後は管制塔の見学です。

管制塔内では管制室に入ることはできませんが、危機管理を行う際に全体を見渡せる展望台のような場所に立ち入ることができます。

管制塔内は写真撮影が禁止されていますが、当然ながら羽田空港全域をくまなく見渡せる施設として設計されているため、景色は圧巻です(写真撮りたい!)。

全域を見渡せる管制塔内では写真撮影禁止。100mぐらいの高さがあるらしいです。

空港周辺には高い建物が少ないため、空港全体を眺める体験ができるのは飛行機の中か、この展望台の中でしかなく、中々貴重な体験でありました。

管制塔では、羽田空港の各エリアの解説や、今後の工事の予定、管制官の仕事についての解説があり、それも中々面白い内容でした。中々羽田の情報のアップデートにはついて行けないですからねぇ…。

見学が終わる頃には、秋冬の場合4時半頃から日が暮れ始め、5時には暗くなるので夜景も楽しむこともでき、それも良かったですね。

全体の感想

見学は17時ごろに終了です。

4時間に及ぶ長丁場なのですが、各コンテンツが非常に充実しており、飽きることなく楽しむことができました。

飛行機が好きな子どもや、機械が好きな大人にもお勧めできますし、単なる社会見学としても大人が十分楽しめる内容です。機会があれば、ぜひ申し込んでみると良いと思いますね。

(余談)印象的だった点

制限区域に入る際や出る際のボディーチェックや人数確認が非常に厳密で、持ち込み物の制限もきちんとしていました。また、全体的に職員の方々の対応も親切で、全体的に好感を持てるものでしたね。

羽田空港見学会として、住民に対して安全重視の取り組みを示すことができており、安全第一というパーパスの浸透が実感できました。

担当者の話では、観光庁の運営であるためコスト面から回数を増やすことは難しいようですが、今後もこのような取り組みが継続されると良いですねぇ…。

整備場の中にも「安全第一」の標語がデカデカと。