名古屋旅行のトヨタ産業技術記念館編です。名古屋、名所がないと言われますが、普通にありますよね。いや、女性ウケしないのはわかりますけど…。
トヨタ産業技術記念館は他の施設(トヨタ会館・トヨタ博物館)と異なり名古屋の中心部にあるので、かなり交通の便が良いのがポイントですね。
トヨタ産業技術記念館の概要
場所・アクセス
トヨタ産業技術記念館は名古屋駅の北、名鉄名古屋本線栄生駅のそばにあります。
他のトヨタ系博物館は名古屋中心部から少し遠い場所にある(長久手や豊田市)のですが、トヨタ産業技術記念館は名古屋中心部にあるのでかなりアクセスが良いですね。
220台と大き目の駐車場もあり、無料で利用が出来ます。
(今回は先にノリタケの森に家族を連れて行ったので、イオンモールnagoya noritake gardenに停めちゃいましたが)
入場料
入場料は大人1000円、大学生500円、中高生300円、小学生200円です。
大人は高めですが学生や子どもはリーズナブルな価格設定になっています。(まあ、大人も当館のボリュームを考えれば十分お安いのですが)
近隣のノリタケの森のクラフトセンターとの共通入館券を利用すると、当館+ノリタケの森入館で1200円になるので、両方行くなら共通入館券を購入するのも良いかと思います。
今回はトヨタ博物館とのセット券を持っていたので、トヨタ博物館の価格に+200円で入場できました。
さすがに安いですが、トヨタ博物館は普通に遠いので中々その割引を利用はしづらいですね…。
行ってみた感想
自動車だけではなく、紡績機の歴史も学べる
トヨタといえば自動車のイメージが一般的にはありますが、自動車以前の祖業は紡績機の会社です。
なので、トヨタ産業技術記念館も、半分は紡績の歴史を取り扱っています。
前半は過去の紡績の技術の発展の歴史が学べるコーナーになっており、大量の紡績機械をみることができますし、一部の機械については実際に動作している姿を見ることができます。
日本史や世界史では重要な立ち位置にある産業なので、何となく学んだことはあるのですが、工業化した後の紡績機械を年代順に見る機会はあまりないので、(趣味に寄るかと思いますが)かなり楽しかったですね。
富岡製糸場などでも製糸の機械をみることはできるのですが、一気通貫でこれだけの機械をみる機会はまずないですからねー。
ウォータージェットルームとエアージェットルームすげぇぇぇ!!
そして、紡績機で一番面白いのはウォータージェットルームとエアージェットルームの展示ですね。
ウォータージェットルームは水流で横糸を飛ばして縦糸の間に通す機械、エアージェットルームは空気で横糸を飛ばして縦糸の間に通す機械ですが、仕組みはわかってもそれが動作している姿が想像つかないんですよね…。
(そもそも、横糸を動力で「飛ばす」というのが発想としてすごい)
実際に動作している姿を見ると、スゲェ!以外の感想が出てこなくて超面白かったですわ。
こんなもんよく安定稼働してんな…。現代の産業機械すごい。
自動車館は工場の機械が稼働しているところを見られるのが楽しい
後半は自動車館ですが、こちらもトヨタの歴史と自動車製造にかかわる各種機械が展示されており、非常に充実した展示になっています。
特に動きのある展示が多く、工場のラインでどういった自動化が行われているのかがよく見えるのは良かったですね。
あとは、工場のラインで効率化しつつ、ミスをどう防ぐかの仕組みづくりに関する展示は「これが統制活動か…」という気持ちになって良かったですわ。
また、シエンタを作る過程の最初から最後までを映像で観られるバーチャルファクトリーツアーコーナーがあるのですが、この映像もとても面白かったです。
最終のチェック工程とか「そりゃそうやろな」と思う内容ですが、やっぱすごいすわ。
一方で、前半部分の「トヨタの歴史」ゾーンは、直前にトヨタ博物館(@長久手)で「自動車の歴史」というより大くくりの展示を見た後だと若干スケールダウンした感じはなくもなかったです。トヨタ賛美がひどい。
トヨタ博物館を先に見ていなければあまり気にならないとは思うのですが…。同じ事象に対しての展示の仕方が違うのは気になるんよな。
(なお、トータルで見るととても良い展示だとは思います)
全体
というわけで、トヨタ産業技術記念館の記録でした。ボリュームもあるし、展示も中々見られないものばかりでとても良かったです。
名古屋駅からも近いので、名古屋に行ったらぜひ行って欲しい施設ですね。3時間ぐらいは普通に経っちゃいます(家族と行くにはちょっと向いてないかもですが…)