teke teke my life お出かけ編

teke teke my lifeの分室。お出かけの記録です。

名古屋旅行に行ってきたぜ②(トヨタ博物館@長久手市)

トヨタ産業技術記念館・トヨタ会館・トヨタ博物館の3つを制覇してきた記録のトヨタ博物館編です。なお、トヨタ会館は家族で行きましたが、残りはじっくり見たかったので、一人で行ってきました。

(実際、トヨタ博物館は大人向けなので、一人で行って正解でしたね。遠いし。)

トヨタ博物館の概要

場所・アクセス

トヨタ博物館は長久手市にあります。名古屋市からはだいぶ東寄り、豊田市の北西のあたりで、ジブリパーク(旧愛地球博会場)のそばですね。

旅行中に寄るにはかなり微妙なエリアにありますが、幹線道路の脇に所在しているので、車でのアクセスはスムーズですね。なお、豊田市のトヨタ会館からは車で1時間ぐらいなので、結構遠かったです。

ジブリパークが近い。芸大通り駅も近いので、電車でのアクセスもよさそう

入場料

入場料は大人1200円とそこそこの価格です。小学生が400円なのは良心的ですね(小学生が来て楽しいかは別として…)

名古屋の中心部にあるトヨタ産業技術記念館とのセットチケットは1400円とそれぞれ買うよりも300円安いので、トヨタ産業技術記念館にも行くつもりがあれば、セットでチケットを購入すると良いです(別日でも使用可能です)

尚、このセット券、施設間の距離がそれなりにあるからか、ちゃんと「トヨタ産業技術記念館は名古屋市にございますが…」と確認されたりします。さすがに遠いよな…

名古屋の中心部から外れているので、空も広い。

行ってみた感想

トヨタ限定ではない車の歴史が学べて素晴らしい

トヨタ博物館、なんとなく「トヨタ」にフォーカスした施設なのかなーと思っていましたが、「トヨタ」にフォーカスした施設というよりは「自動車」にフォーカスした博物館です。

良い場所にはトヨタ車が置かれていたりはしますが、展示自体は極めてフラットで、国内外の自動車の歴史を車両や資料を見ながら追える施設になっており、非常に良かったですね。

ゴールデンカムイで乗り回されていた3輪車も展示されていたりする

歴史的車両がピカピカの状態で展示されている凄さよ

トヨタ博物館の凄いところは、歴史上の名車や歴史の陰に埋もれた珍車が実際に見ることができるところにありますね。しかもボロボロの姿ではなく、ピカピカの走り出せる姿でと言うところがポイントです。

ピッカピカのT型フォード。めちゃめちゃかっこいい。

いや、昔の漫画などを読んでいて割と感じることなのですが、憧れの対象になっている車というのが、さほどかっこ良さがわからなかったりするんですよね。
実際の実物写真を見ても、少し古めかしい写真の姿だけだと、どうしてもなかなか今の感覚の中で当時の人たちがかっこいいと感じたり、所有の夢を抱いた理由が正直よくわからなかったりしていました。

それが実際に実物を見ると、やっぱピッカピカのT型フォードはかっこいいし、例えばカローラなんかも「あー、これは欲しくなるかもなぁ」と思わせられるわけです。

俺の中のカローラのイメージが一新されましたわ

その気づきは文献で見るとか、そういったものではなく、実際に実物を見ることで初めてわかるところですし、実物を見たとしても、実物がボロボロのものであれば感じ取れないものだったと思いますね。

そういう意味でこれだけ良い状態でものが残されているという、1点で博物館の意味が非常にあると思いましたし、歴史順でトヨタ車に限らず各社の車も展示してあるのは素晴らしいことだと思いますね。

それはそれとして、51台しか製造されなかった珍車があったりもする。血界戦線とかに出てきそうなマッシヴなデザインがかっこよすぎる。

「クルマづくり日本史」コーナーも感動的

また、日本の自動車の歴史に焦点を当てた「クルマづくり日本史」コーナーも非常に力の入った展示で、戦後の高度成長を支えた自動車産業がどのように盛り上がっていったのかをドラマチックに演出しており、胸に来るものがありました。

名古屋旅行中のベストスポットはここだったかな。本当に良かった

トヨタ産業技術記念館でも同じような形で「トヨタ」がどう頑張ってきたのかの展示はあるのですが、日本の自動車産業全体としてどう頑張ってきたのかの歴史は割と薄かったりいます。

一方で、トヨタ博物館の当該コーナーでは、戦後自動車産業を引っ張った日産とトヨタがほぼ並列に扱われていますし、日産やトヨタ以前の黎明期の企業から、ホンダ登場以降の日本車が世界を席巻していく過程まで、トヨタに寄りつつも日本企業全体にフォーカスを当てた展示となっており、非常に良かったですね。

わかりやすい例はアメリカの排ガス規制に対する対応についての展示で、トヨタ産業技術記念館では「ホンダ」や「シビック」などの文字は一切でてこず、トヨタがどう乗り切ったかだけが展示されていますが、トヨタ博物館では後発組のホンダが他社が小手先の対応を検討する中、エンジンという大本の燃焼技術向上という正攻法で対応していの一番にクリアしたこと(そのときの車種がシビック)、ホンダが技術を隠さずに他社にも公開し、有害なガスの抑制に協力したことが本田宗一郎の語録とともにデカデカと掲載されていたりします。

人間賛歌的な感動が得られるスポットであり、トヨタ以外の他社の歴史的背景も学べる場所なので、本当におすすめのスポットですね…。とてもよかった…。

文化館も良かったけど見る時間が十分になかった

残念ながら文化館については時間がなく十分にじっくり見ることが出来なかったのですが、展示物のセンスの良さは期待通りでしたね。

ミニチュアで見る歴史的自動車コーナー、世界のナンバープレート、企業ロゴetcと自動車に関係あるグッズがきちんとした解説付きで展示されているのが素晴らしいですわ。

ミニチュアもっとじっくり見たかったぜ。

世界のナンバープレートコーナー。GeoGuesserで役に立ちそう

また、図書室もすごくて、自動車関連の書籍雑誌漫画に加え、トヨタ車に限らず他社も含めた過去の自動車カタログやメーカー広報誌が保管してあったりします。

もちろん、海外の日本国内でそんなに売ってないメーカーのカタログとかは保存量としては薄かったりはしますが、当時のカタログが気軽に手に取って読めるのは本当にすごく価値のあることだと思いますね。

ぼくも幼少期に親父が乗っていたSAAB(サーブ)のSAAB900のカタログをつい探して読んじゃいましたよ。エモエモのエモですよ。

2時間ぐらいは余裕で過ごせそうな図書室。もっと時間が欲しかったぜ。

全体

もうちょっと歴史的車両感のある状態のクルマが散漫に置いてある感じのスポットを想定して行ったのですが、まさかこんなにピッカピカのクルマが大量に置いてあって、全力で博物館してるとは思いませんでしたわ…。

非常に良かったですねー。とても良かった。5年に1回ぐらい来てじっくり味わいたい施設でした。
今回は約3時間かけて回ったのですが、メインを一通り見た時点で2時間15分ちょいで文化館は全然見終わらなった感があったので、4時間ぐらい見込んでおくと良いのかなと思いました。

旅行で行くには場所が不便だったけど、大満足でした!